空き家の使い方で将来性が高いといわれているのが、高齢者向けのホームとして活用する方法です。
近い将来、我が国は超高齢化社会に突入すると予測されているのは周知の通りです。
高齢者向けの施設が不足するのは目に見えており、空き家の活用法としても大きな注目を集めています。
社会の高齢化と2025年問題
現在の日本が抱えているのが社会の高齢化という難問です。
高齢化が最も深刻になると予想されているのが、団塊世代が75歳になる2025年といわれています。
国としても2025年までに、何としても高齢者向けの医療体制や介護施設などのサービスを充実させておく必要があると対策に追われているのは周知の通りです。
日本の高齢化率はドイツやイタリアと並んで世界のトップ3に入っていますが、長寿の人が多いと喜んでばかりはいられません。
経済的な問題から十分な支援を受けられない高齢者も少なくないのに対し、高齢者向けの施設の整備も進んでいないのが現状です。
一方、少子高齢化の影響で空き家が年々増えているという現実もあります。
そこで注目されているのが、放置されている空き家を高齢者向けの住居として活用するという方策です。
空き家を高齢者向けに活用する方法
高齢者向けに空き家を改修して住宅用に貸すという方法です。
原則的には一般的なアパートや貸し家と同じで、敷金・毎月の賃料を設定して賃貸物件として活用します。
貸出条件はオーナーが自由に決められますが、単に高齢者向けとして利用者の年齢制限をするだけでもいいですし、経済的に問題を抱える高齢者向けとして年収に上限を設けるなどの条件を付ける事も可能です。
高齢者向けのアパートや戸建てなどに入居するメリットは、体の不自由な高齢者が孤独を回避できるという点です。
地域の高齢者支援センターのスタッフが、安否の確認や介護サービスの支援を行う環境が整っていれば居住者も安心して生活できるでしょう。
高齢者同士が生活をする事によってコミュニケーションが取りやすい、日々の生活が明るく楽しくなる、万が一の時に協力しやすい等さまざまなメリットが生まれます。
このような空き家の活用事例は全国に多数あります。
例えば所有者から空き家を丸ごと借り受け、高齢者が生活しやすいように床をバリアフリーにしたり、キッチンを使いやすしたりなどのリフォームを行って高齢者用の共同住宅にしているケースも見られます。
リフォーム代や改修工事に必要な資金は、国からの補助やNPO団体からの支援を受ける事も可能ですので、比較的低予算で空き家を高齢者施設へと生まれ変わらせる事ができます。
それにより、通常の介護施設よりも安価な費用で、待機高齢者の支援を行う事が可能となります。
どこで相談すればいいの?
すべての空き家が高齢者向けのシェアホームや施設、戸建て賃貸住宅として活用できるとは限りません。
国やNPO団体からの補助・援助を受けるためには、高齢者の体力で生活できる環境であるか、医療施設との連携が図りやすい環境にあるか等の条件をクリアしている必要があります。
空き家を活用する事で高齢者のサポートを行ないたいと考えているオーナーさんは、地域の自治体窓口やNPO団体などに相談してみるといいでしょう。
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