平成26年に成立した「空き家対策特別特措法(空き家法)」によって、空き家の所有者の負担がかなり深刻なものとなっています。
これまでと同じような管理状態ではペナルティの対象となるだけでなく、場合によっては強制的な解体や撤去といった措置が取られる可能性もあります。
「空き家法」は年々増え続ける空き家によって犯罪の増加や近隣住民などへの被害が急増している事から制定されたものです。
こうした法律の施行により、これまで以上に空き家管理には気を使う必要が出てきました。
法律が施行されたからといって、いきなり家族や親族の思い出が詰まった建物を処分するというのは心理的にも難しいものですが、そのまま空き家を放置していると解体や撤去という処分の対象となる「特定空き家」に指定される可能性があります。
そのような結果になる前に適正な管理をし、より長く丈夫に維持できるようにしてみてはどうでしょうか。
次に、「特定空き家」の指定を回避するための空き家の管理方法と対策の秘訣を紹介します。
秘訣その1「月1回の換気を行う」
最低でも月に1回は空き家に足を運び、すべての窓ガラスや収納棚等を開放して換気を行うようにしましょう。
室内に湿った空気がたまると木材が水分を含んで耐久性が悪くなり老朽化が進みます。
特に湿気の多い5月から8月にかけては、十分に換気に注意してください。
秘訣その2「掃き・拭き掃除を行う」
月1回の換気と同時に、室内外の掃き・拭き掃除を行いましょう。
ゴミや汚れを取り除く事で、家は想像以上に耐久性がアップし、その結果として長く丈夫に維持する事ができます。
掃き掃除だけでなく拭き掃除も行うとねずみや害虫の排除、菌の除去などにつながり、衛生上の管理にも繋がるでしょう。
秘訣その3「火災対策をする」
人が住まない実家の空き家は、本来火の気がないので火災の心配はないはずです。
ところが放火等のターゲットになりやすいのも空き家の特徴の一つなのです。
放火犯に狙われないよう、実家の周囲の紙くずや木々、不法投棄物は撤去するようにしましょう。
万が一に備えて、火災保険等に加入しておくと安心です。
秘訣その4「定期的な寝泊り」
実家の維持管理法として最も効果的なのは、定期的に寝泊りするという方法です。
これを一人で行うのは大変かもしれませんが、兄弟姉妹や親族などと協力して定期的に宿泊する事で空き家の老朽化を予防できます。
家というのは「人が使ってこそ生きるもの」といわれています。
月1回見回りするよりも、実際に誰かがそこで生活をする事の方がより良い事はいうまでもありません。
もちろん所有者が生活する事が難しいから空き家になっているわけですが、短期的に賃貸物件として第三者に格安で貸すという方法もあります。
秘訣その5「ご近所との関係を良好に」
空き家から遠方に住んでいる方は、ご近所とのコミュニケーションも十分に図っておきましょう。
ご近所との関係を良好にしておくと、トラブルの原因を少なくする事ができるだけでなく、実家に何か問題があったときも前向きに対応してくれます。
実家を訪問する際には必ずあいさつに訪れるなど、こまめに顔を出す事で万が一の場合の頼りになるはずです。
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