親から譲り受けた空き家の処分に困って、長年放置し続けているという方も少なくありません。
「いずれ何とかするつもり」「もう少しそのままにしておこう」など悠長に構えていると、後々大変な事になる可能性があります。
少子高齢化によって、日本の人口は年々減少しています。
その影響もあり、国内では空き家が急増しているのです。
空き家や空き地を放置していると、せっかくの財産をみすみす無駄にしている事に気づいていない方も多いようです。
ここでは、空き家などを放置する事によって生じる3つのデメリットをまとめてみました。
怠慢な管理体制で価値が下落する
空き家の管理が行き届かないと老朽化が進み、建物の不動産価値が大きく下がる事になります。
木造を主とする日本家屋の耐用年数は30年前後といわれています。
これはあくまでも一般的な年数ですが、家が建ってから取り壊すまでの平均年数や減価償却から算出した数字で一つの目安にはなるはずです。
日本の気候は建築に対して厳しい条件がそろっているという説もあり、適正な管理を怠っていると30年を待たずに倒壊等の危険性が高まります。
近年、改めて評価が高くなっている古民家などの中には、古いながらも行き届いた管理体制を行なって新築以上の価値を生み出している物件もあります。
皆さんがお持ちの空き家も、放置して価値を下げてしまうのか、丹念な手入れでプラスの財産を生むのかは所有者の管理の方法次第といえるのです。
『割れ窓理論』を証明する結果になる
皆さんは空き家の『割れ窓理論』をご存知でしょうか。
これはアメリカ犯罪学者ジョージ・ケリング氏が提唱した理論です。
『割れ窓理論』とは建物の窓が壊れているのに放置していると、「そこには誰もいない、注意を払っていない」という証となり、やがてそれ以外の窓や建物もすべてが壊れるという考え方を指します。
そこから、適正な管理を怠っている建物は誰の目から見ても空き家だと分かってしまい、犯罪者の格好の場所となってしまうという意味も含まれています。
皆さんが軽い気持ちで放置している空き家が、いつか青少年を巻き込んだ犯罪を生み出す可能性も否定できないのです。
今すぐに空き家の処分ができないというのであれば、徹底した管理を行える対策を立てるようにしてください。
近隣の住民にストレスを与えている
放置されている空き家の問題点は、割れた窓ガラス、荒れた庭、ゴミや不法投棄のたまり場になりやすいという点です。
誰にも迷惑を掛けていないから構わないだろうという考え方もあるでしょうが、「放置している」という現実こそが周囲の人間に多大な迷惑を掛けている可能性もあるのです。
空き家の周囲にお住まいの方々は、何百万円・何千万円という多額の費用を出してマイホームを購入しているのかもしれません。
それにも関わらず、近所に荒れ放題の空き家があると環境も劣化して居心地の悪い日々を過ごさなければならないというストレスを与えてしまっている可能性もあります。
周囲の人間との関係を良好に保つためにも、所有している空き家には徹底した管理を行う事をオススメします。
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