土地が「とにかく狭い」「形が変わっている」などの理由で活用は無理だとあきらめてはいませんか?
ここで紹介する方法を知れば、形や面積に関係なく土地は活用できます。
極端に狭い土地、三角形や台形など変形した土地でも遊ばせておく必要はありません。
狭くて変わった形の土地の活用法を事例ごとに紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
もくじ
狭くて三角形の土地の活用方法
道の角に面した土地は、車の右折や左折を助けるために「隅切り」を施されていることが多いようです。
隅が欠けた三角形の狭い土地の活用法にはどんなものがあるのでしょうか。
宝くじやタバコの販売所
変形した狭い土地は宝くじやタバコの販売所として有効利用することができます。
土地と人手があれば小さな販売所を建てるだけで、少ないコストで販売手数料などの利益を得ることができるという活用法です。
地主さんやご家族が販売しなくても、人に貸して賃料収入を得るという方法もあります。
自動販売機置き場
狭い変形地の活用法として有効なのが自動販売機を設置するという方法です。
清涼飲料水やコーヒー、紅茶などの自販機を置けば売上から利益を得ることができます。
最近では飲み物以外にも産直野菜や花、お菓子などを売る自販機も登場しています。
土地の周辺環境などに合わせて商品を選んでください。
自販機の商品補充や空き缶回収をメーカーに任せる方式なら地主さんの手間は不要です。
広告看板の設置
最も手間が掛からず利益を得られるのが広告看板の設置です。
土地のロケーションによって広告の種類はさまざまですが、レストランやコンビニ、ホテル、大型ショッピングセンター、旅館、商店、消費者金融など幅広い用途が考えられます。
地面に直接設置するのが野立て看板、ポールの上に立てるポールサイン看板、建物の側面に立てる側看板などの種類があります。
L字型の狭い土地の活用方法
土地がL字型で狭い部分だけ利用できていない場合の活用法です。
狭い部分が道路に面している、もしくは道路からの通行が可能なら駐輪場として貸す方法があります。
土地の形状や面積、周辺環境、予算などに合わせた活用法を以下に紹介します。
シンプルな駐輪場
地面は未舗装、屋根なし、簡易ラックや盗難防止ロックなしというシンプルな駐輪場です。
ご近所の方や通勤時に自転車を利用する方に月極で貸す方式に適しています。
スペースがあればバイク駐車用として貸してもいいでしょう。
屋根付き駐輪場
スペースに風雨除けの屋根を設置した貸駐輪場です。
地面部分もコンクリートまたはアスファルト舗装をすると、シンプル駐輪場よりも毎月の賃料を高く設定することができます。
借り手側も安心して利用できますので予算が合えば検討してみる価値はあります。
盗難防止ロック付き駐輪場
駐輪中の自転車の盗難除け用のロックを付けた貸駐輪場です。
屋根付き、舗装ありならば賃料の高め設定も可能です。
自転車を大切にしている人、高価な自転車を利用している人にも好評のスタイルです。
毎月の賃料利益とコストを計算して計画を立てるようにしてください。
時間貸し駐輪場
月極だけでなく時間貸しも行なうタイプの駐輪場です。
電磁ロック式ラック、利用料精算機の設置が必要になります。
通勤や通学の人が多い地域に適したタイプです。
状況によっては時間貸しと月極のミックスタイプの駐輪場にしてもいいでしょう。
狭くて細長い土地の活用方法
土地が狭くて細長い場合、自動販売機の設置で有効活用できます。
最近の自販機はスリム型や薄型のものが開発されており、かなり狭くて細長い土地でも設置が可能です。
自販機は飲料水メーカーなど専門業者にケアを任せるだけでなく、オーナーさん自身が機械を購入して独自に設置することもできます。
次に自販機の種類について説明します。
飲料水自販機
街でお馴染の清涼飲料水やコーヒー、紅茶、ミネラルウオーターなどを販売する自販機です。
特定の飲料水メーカーの自販機のほかに、多種類のメーカーの商品を扱うタイプもあります。
主なメーカーとしてはサントリー、アサヒ、ダイドードリンコ、キリンビバレッジ、ポッカサッポロなどが挙げられます。
飲み物だけでなくスープやお汁粉なども合わせて販売できるタイプも人気です。
食品自販機
お菓子やパン、おつまみ、カップ麺などを販売する自販機です。
通勤・通学の人が多い地域、会社や工場、役所などがある地域に適しています。
食品自販機と並べて飲料水自販機も設置しておくと利益アップが期待できます。
タバコやアルコール自販機は?
タバコや日本酒、ビールなどのアルコール自販機は、最近の世相を反映して設置がむずかしくなっています。
これは未成年の喫煙や飲酒を防ぐための措置で、設置条件が厳しく設定されているためです。
といっても不可能というわけではありません。
利益が見込める周辺環境であればトライしてもいいでしょう。
ビルの隅の狭いスペースの活用方法
ビルの隅などに欠いたようなスペースがあれば活用できます。
一見すると活用はむずかしいように見えても、意外なアイデアで利益を上げることができるのです。
次にどのようなアイデアがあるのか紹介しましょう。
産直野菜の露店販売
スペースを農家の方などに貸し、産直野菜や加工品販売に利用する方法です。
これなら狭いスペースでも活用が可能ですし、月極の貸し料もしくは売上に応じた利用料を得ることができます。
販売する商品としては季節の野菜、自家製漬物、おもち、和菓子などが挙げられます。
ランチワゴンで昼食販売
ビルの隅のスペースの活用法で最近増えているのが、サラリーマンやOLなどを対象にした昼食弁当の販売です。
こうした弁当を路上で販売すると、警察などから注意を受けることがあります。
ビルがある私有地なら注意される心配もなく、安心して販売ができるので利用したいという業者は少なくありません。
これも露店販売と同様、月極の貸し料もしくは売上に応じた利用料で収益を上げましょう。
狭い道の奥の土地の活用方法
土地が狭い道の奥にある場合、利用法は限られていると考えがちです。
倉庫にするにしても道が狭いと使いにくく、単に空き地のまま放置しているケースも少なくありません。
このような土地では道の狭さをカバーできる活用方法がベストです。
自転車用パーキング
自転車の通行が可能な道幅なら、サイクルパーキングとして活用してみましょう。
月極として貸すという方法も有効ですが、ある程度の広さがあるなら時間貸しのパーキングが適しています。
次に自転車用パーキングに必要な機器を紹介します。
サイクルロック
自転車の盗難予防用のロック機です。
駐輪した際にロックが掛かり、料金の支払いが済むとロックが解除されます。
ゲート機
自転車の出入り口用のゲートです。
出入りに危険がないよう遮断棒が取り付けられています。
精算機
パーキング貸し料を生産するための機械です。
フラップ
自転車を停める位置を示すアイテムで、センターフラップやフロントフラップなどの種類があります。
U型バリカー
自転車止めのためのアイテムで、地面に埋め込むタイプと置くタイプがあります。
場内照明
夜間用の照明機器です。
以上が自転車用パーキングに備え付ける一般的なアイテムです。
すべてを備える必要はないので、予算に合わせて必要なものだけを準備してください。
狭くて変わった土地活用のポイント
どのような点に注目すると土地活用が成功するのかというポイントをまとめてみました。
・土地の面積と形に合わせて最適な活用を行なう
・周囲の環境(交通量、人通り、会社、学校等)を考慮する
・予算を決めたうえで活用法を決める
・コストと売上見積もりのバランスを考える