マイホームがどのような家であっても、不動産である以上は何らかの価値があります。
いかなる事情があるにせよ、家を売るという決断は人生において大きな出来事といえるでしょう。
だからこそ、家を売るからには絶対に損をしないようにしなければならないのです。
ここでは大切な家をできる限り高く売って損をしないための3つのコツを紹介します。
コツ1「事前の徹底リサーチ」
「家の売却はプロにすべてをお任せするから、自分では何もしなくていいだろう…」
このような意識でいると、売却で損をしたことにさえ気づけない場合があります。
不動産のプロだからと100%信頼できるとは限りませんし、必ずしも売主の要望どおりに売却してくれるとは限らないからです。
売り手側が最低限の知識や情報収集を行うだけで、理想的な売却に近づくことができます。
損を少しでも回避するためにも、不動産売買の現状や価格の相場、不動産売却に関する用語、手続きなどを事前に調べておくようにしましょう。
コツ2「複数業者に査定を依頼」
不動産売買に関する情報を入手し、売却価格等の事前リサーチなどで準備が整ったら次は不動産の査定を依頼しましょう。
査定による評価額は業者によって異なります。
A社の査定では築20年以上の物件が1000万円と評価されたにもかかわらず、B社の査定結果は500万円でしかなかったというように、かなりの差が生じるケースもあります。
これがもしA社とB社両方の査定を受けていなければ、これだけの差が生じていることにも気づけず、自分がどれだけ損をしているのかを見抜くこともできないでしょう。
少しでも高く家を売り損を避けるためにも、複数の業者に査定を依頼して比較検討をすることをおススメします。
コツ3「ゆとりのある価格設定」
査定を終えて自分の家がどの程度の価格で売却できるかが分かったら、次に実際に販売する価格を決める必要があります。
この場合に注意したいのは、値下げ交渉のゆとりを持って価格設定を行うことです。
ゆとりのある価格設定のためには、売却価格の最低ラインを知る必要があります。
「この金額を下回ると損をする」というボーダーラインを知ると、あらかじめ値下げ交渉に対応できる額を設定することが可能になるのです。
例えば500万円が最低額としたら、プラス100万円を上乗せした600万円に売却価格を設定します。
100万円分はゆとりをもって値下げ交渉に応じることができるので、買主への印象も良くなるというわけです。
「価格交渉には1円たりとも応じない」という物件よりも、「ある程度の値下げ交渉に応じる」という物件の方より早く良い条件で売却ができるでしょう。
1円でも高く理想に近づけた売却を実現するためにも、上記のコツを抑えておくといいでしょう。